入植と営農
日本農業のモデルとなるよう、全国から応募した者の中から選抜された入植予定者は、入植前の 1年間現地の入植指導訓練所で栽培・農業機械・経営等の新知識・技術を習得するとともに農作業の実習を行いました。
全国各地からの入植であり、その数は北は北海道から南は九州・沖縄まで 1都 1道36県におよんでいます。
入植者の募集
入植とは、人が切り開いた土地に入り、生活を営むことをいいます。八郎潟中央干拓地への入植者の募集は、国により昭和41年から昭和49年までの間に5回行われました。
八郎潟中央干拓地の建設の目的は「ほかの地域の模範になるような新農村を建設する」ことでした。将来の日本の農業のモデルとなるよう、農業生産性と所得水準が高い農業経営ができる人を選ぶ必要がありました。
そこで国は、入植時の年齢が20歳以上40歳未満(特に体が丈夫で営農の経験がある人は45歳未満)を条件として全国から入植希望者を募集し、選抜試験を行いました。合格者に対しては営農等に必要な訓練を一定期間行ったうえで入植してもらうことにしました。
このような形での、国の全国公募による入植事業は八郎潟中央干拓地が初めてでした。
多くの人たちに応募してもらうため、農林省は「八郎潟中央干拓地入植のしおり」をつくり、全ての市町村に配ったほか、入植事業の説明会を実施しました。
また、地域によっては新聞や雑誌などに入植事業の広告が出されました。
入植者の推移
| 入植年次 | 1次(S42) | 2次(S43) | 3次(S44) | 4次(S45) | 5次(S49) | 県単1次(S54) | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 入植者数 | 56名 | 86名 | 175名 | 143名 | 120名 | 9名 | 589名 |
出身県別入植者数
| 都道府県名 | 入植者数 | 都道府県名 | 入植者数 | 都道府県名 | 入植者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 秋田県 | 323名 | 新潟県 | 22名 | 鳥取県 | 4名 |
| 北海道 | 83名 | 富山県 | 4名 | 島根県 | 1名 |
| 青森県 | 17名 | 石川県 | 3名 | 香川県 | 1名 |
| 岩手県 | 14名 | 福井県 | 3名 | 徳島県 | 3名 |
| 宮城県 | 10名 | 長野県 | 4名 | 愛媛県 | 2名 |
| 山形県 | 11名 | 静岡県 | 2名 | 高知県 | 3名 |
| 福島県 | 3名 | 愛知県 | 5名 | 福岡県 | 2名 |
| 茨城県 | 4名 | 岐阜県 | 2名 | 佐賀県 | 12名 |
| 栃木県 | 6名 | 三重県 | 8名 | 長崎県 | 1名 |
| 群馬県 | 2名 | 滋賀県 | 4名 | 熊本県 | 3名 |
| 埼玉県 | 1名 | 奈良県 | 1名 | 鹿児島 | 3名 |
| 千葉県 | 1名 | 兵庫県 | 4名 | 沖縄県 | 1名 |
| 東京都 | 3名 | 岡山県 | 13名 | 合計 | 589名 |
