八郎潟干拓事業により誕生した干拓地は図のとおりで、干拓面積と干拓地に整備された農地面積は表のとおりとなっています。
干拓地のうち、15,666haの中央干拓地は全て大潟村に属しています。大潟村の行政区域面積は、中央干拓地に加え、八郎湖調整池、東部承水路、西部承水路を含んでおり、17,005haとなっております。周辺干拓地とは、男鹿市、潟上市、井川町、五城目町、八郎潟町、三種町の八郎潟の湖岸沿いに造成された干拓地です。
中央干拓地の農地11,755haは、入植者(589戸)に8,976ha、増反者(2,072戸)に1,848ha、公的機関・団体に931haが配分されています。なお、増反とは、干拓地の近くに住み農地を有し農業を営んでいる方で、干拓地の土地を配分され、耕作面積を広げることを意味しています。
地区面積の内訳(ha) | 農地配分戸数(戸) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
地区面積 | 農地 | 集落用地 | 施設用地 | その他 | 入植 | 増反 | |
中央干拓地 | 15,666 | 11,755 | 730 | 2,235 | 946 | 589 | 2,072 |
周辺干拓地 | 1,563 | 1,047 | - | 516 | - | - | 2,373 |
合計 | 17,229 | 12,802 | 730 | 2,751 | 946 | 589 | 4,445 |
大潟村の圃場の標準区画図を以下に示します。
大潟村の入植者の営農計画は、当初は水稲を中心作物とし、大型農業機械を用いる営農体系でした。入植後は、大型トラクター3台、大型コンバイン1台の組み合わせを1セットとし、約60haの圃場を1単位とし、1戸あたり10ha、6戸の協業組織で営農を行う経営が計画され、圃場の大きさや配列が検討されました。その結果、60haの基本単位の圃場の長辺は1,000m、短辺は600mとし、短辺を4等分し、150mごとに小排水路と小用水路及び幅3mの農道を交互に配置し、圃場ごとに用水・排水が調節できるように計画されました。4枚の大きな圃場は畦で12等分され、こうして整えられた圃場の面積は1枚あたり約90m×140m≒1.25haとなり、後に入植者は1人あたり約1.25ha×8枚=約10haの配分を受け、さらに昭和49年に約1.25ha×4枚=約5haの追加配分が行われました。
1農家あたり、1.25haの圃場を12区画分、合計約15haが配分されましたが、この圃場は、基本圃場8区画約10ha、副圃場4区画約5haに分かれており、これらの距離は数キロ程度離れていました。農作業の効率化を図るため、昭和56・57年と平成元・2年の2回にわたり、農業委員会が農地交換分合事業を実施し、農地の集団化が図られました。その概要は以下の通りです。
◎参加農家数:389戸
◎対象面積:6,000ha
◎交換分合による移動面積:2,969ha
◎集団化率:58.5%
大潟村について
Copyright© JA OGATAMURA All Rights Reserved.